ラグビーW杯のロゴについて
素人の感覚だけれども、個人的には素晴らしいロゴだと思う。少なくとも、デザインの細部について詳細な議論を展開することができるほどの。
オリンピックのエンブレムは、デザインの細部について議論することができないほど、枠組やコンセプトからして不評を買っていたし、さらには盗作疑惑までついて回ってしまった。
なぜラグビーでこれほどのデザインができて、オリンピックであのようなデザインが登場してしまったのだろうか…。
やはりその理由としては、報道やネットで衆目の一致するところだが、デザインの選考で出来レースが行われていたこと、これに尽きると思う。このことは、出来レースやその経緯として生じている馴れ合い、身内びいき、内輪ノリといった精神がいかに粗悪なものを生み出すか、よくわかる話だったと思う。正直なところ、男子の100m走11秒台のランナーを「日本代表です」と言ってオリンピックへ送り込むようなものだったんじゃないだろうか。タイムが明確に現れる陸上ではありえないことなのだけども、そのようなことがオリンピックのエンブレム製作の場で起きてしまったわけである。
社会人はもちろん、学生といった立場でも起こりうることとして、馴れ合い、身内びいき、内輪ノリといった精神は今後の社会全体において、削減していくべきものだろう。