社会的な心理考察記

社会に働く心理について考察したブログです。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

会社での「普通の人」にまで仕事の厳しさを背負わせる必要があるのか

このタイトルも、そのとおりの内容としてご理解頂けると思う。会社における普通の人については、何も仕事の厳しさを背負うことはないんじゃないかと普段から考えているのだが、この話について述べたいと思う。 やりがい論の話で書いたが、欧米では出世を望ん…

終業時間の直前に仕事を振る人は、残業を軽く考えすぎだろう

以前に、昼休みには業務を行わないようにお互いで意識し合うべき、ということを書いた。このつながりで、終業時間の前に仕事を入れ込まないでもらいたい、という心理についても述べようと思う。 職場で人から仕事を振られる際、なんとなくの気持ちで振られる…

安易な残業の多い現代にこそ、パーキンソンの法則が身に染みる

この法則を聞いたことがあるだろうか。脱社畜ブログでも取り上げられていた話であり、自分も公務員心理の内容で取り上げたことがある。簡潔に言うと、「仕事の量はその完成のために与えられた時間を満たすように膨張する」ということだ。半世紀以上昔に提唱…

ぐだぐだな会議とおさらばするために必要なこと

日本の組織での会議は、とにかく効率が悪いと言われる。はっきり言うと、ぐだぐだになりやすいのだ。また、若手などが会議に念のためで呼ばれることも多く、その割にほとんど発言の場を与えられないために、無駄な時間を過ごすということもよくあるだろう。…

「できる人」認定を受けた人って多すぎやしないか

前回は、「できる人」の要件について個人的に考えたものを述べてみた。そして、その要件は難易度の高いものになりそうであることを提起させて頂いた。 ただ、身の回りで話を聞く限りでは、できる人というのがやたら安易に作り出されているような気がするもの…

「できる人」の要件を個人的に考えてみた

社会人の会話で、人について話をするときは「できる人」という表現が何かと出てくる。およそ、一会社、一部署ごとに数名以上の職員は、「できる人」の認定を受けているものだろう。そして、「できる人」は「出世する人」、そう読み換えてもいいものだと思う…

スポーツの事例から見て取れる、暗黙知の中から形式知を整備する概念

前回に続いて業務におけるマニュアルの話になるが、今回はより観念的に述べられるものとして、考察を進めてみたい。 暗黙知と形式知という概念がある。暗黙知は言葉で表すことのない、表すことのできない知識のことである。そして形式知が言葉に表せる知識の…

なんで一般の組織は、ヒヤリハットの検証をまともにしないんだろうか

以前に、組織におけるマニュアルの重要性、整備の仕方について書いているが、今回は、医療現場での仕組みにも触れて述べてみたい。 ヒヤリハット-この言葉はなかなか有名なものである。重大事故の起きる周辺には、軽度の事故とニアミスが数多く存在していた…

資料のミスをここぞとばかりに叱責する、残念な人たち

これは仕事上の話だが、組織における決裁では上長への段階的なチェックが行われていくことになる。 文章の形式など実務的な部分については、幹部層がおよそチェックを入れるところではないのだけども、自分の1段上の上司あたりであれば、ここのチェックを行…

育児で親の協力を頼むのは意外に簡単じゃない、だから旦那が頑張ろう

女性が社会進出するとなると、その分家事育児を行う時間が狭まることになる。女性だけで仕事をしながら家事育児をこなすことも無理ではないのだろうが、旦那が協力せずに妻に押し付けてばかりだと、後々まで深い恨みが残りそうな気がする。そんな旦那とは子…

育児参加する男性が人事的な不利益を被るのって、なんとかならないか

近年は、女性の社会進出、女性の登用というものが叫ばれている。女性というだけで家事育児の重荷を負わされ、社会に進出しにくくなっているというのは、生まれながらの身分制のような話なのでやはり改善すべきものだろう。 ただ、自身の経験も含めて考えると…

「読まれないマニュアル」にならないために必要なこと

前回は、前任者の責任感の欠如などによって分量不足のマニュアルが作られることを書いた。ただマニュアルの問題は分量不足だけでなく、分量が多すぎるということも起こり得る。 これは責任感の欠如とは言いにくいのだが、前任者が業務で経験したことを、枝葉…

仕事を覚えるたび、カーボン紙のごとくマニュアルへ転記していこう

前回、業務マニュアルが軽視される心理として、前任者が後任者へおかしな優越意識を持っているのではないか、ということを述べた。 一度このブログでメモ書きを簡潔に残したことがあるが、今回はそうしたおかしな優越意識をどのように改善していくか、実践的…

内容の薄いマニュアルを残す前任者は、後任者への配慮が欠けている

仕事をされている方は、このタイトルにどのようなことを感じるだろうか。 様々な職種において、異動、転勤というものは存在する。(以下「異動」とまとめる。)そして、この異動のたびに重要となってくるものがマニュアルである。業務の前任者と後任者で、業…

攻撃的な思考停止ワードを安易に使う人は、教育者として残念だ

前回は、「そんなの常識だろ」「甘えるな」を始めとする攻撃的な思考停止ワードなるものを、5つ紹介させて頂いた。今回は、上司と部下、新人の間でこうした言葉が使われる背景について述べていきたい。 攻撃的な思考停止ワードというものは、「それを言っち…

攻撃的な思考停止ワードあれこれ

日野瑛太郎氏の書籍や脱社畜ブログにて、「そんなの常識だろ」「甘えるな」といった言葉への批判が取り上げられていたのだが、この内容にはよく共感できるものがあった。こうした言葉は思考停止ワード、とりわけ攻撃的な思考停止ワードであるとして捉えられ…

手待ち時間の解消に、「交代制の昼休み」が万能薬のように効く

前回は、昼休みに業務をこなそうとする心理について述べた。そしてこの心理が、労働者の労働時間に絡む問題にもつながることになる。 労働時間の算定において、「手待ち時間」という概念がある。これは労働基準法でも定められているもので、休憩時間のようで…

昼休みに平気で仕事の対応を求めるのって、残念なことだと思うのだが

読者の方で仕事をされている方、昼休みの時間はどうなっているだろうか。職種にもよるが、昼休みはいっせいに取るのが普通だろうか。12時から13時といった時間で。 ただいつも思うことがあるのだが、この昼休み時間帯について、きっちりと意識ができてい…