社会的な心理考察記

社会に働く心理について考察したブログです。

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2014年の総括

今年は「年忘れ」という言葉を真剣に捉えるほど、残念なことの多かった年だったと思う。 もちろん筆頭はSTAP細胞の話で、年始から騒ぎが始まりちょうど年末に終止符が打たれたと。 和田秀樹氏が以下の記事で「騙された年」と振り返っているが、的を射た内容…

歪んだ機会均等

近年は、従来では狭き門であったような高度な資格、地位に対して、一般市民にも広く門戸を開いてあげようよ、という心理が目立っているような気がする。 例えば、司法試験の合格者増加、大学院博士号の取得者増加などがその心理の典型的なものであるように思…

理想追求による職務放棄

理想を追求することで現実を放棄するという心理については、なんとなくのイメージはできるかと思う。 「理想ばかり見て現実を見ない」ということだ。 個々人の考え方においては、往々にして現れる心理だろう。 この心理は、個人のレベルであれば、身の回りの…

関係性抵触での脅し

タイトルだけでは何のことかよくわからないと思われるが、日常にも潜む心理論について。 「そんなことをするならもう~しない」この台詞は、日常のいろんな場面で出くわすだろう。 そして、この「もう~しない」というのは、これを言う側と言われる側の関係…

上司対応の遅さ

前回の「マッチポンプ論」にも通ずる話で、組織における心理論を。 マッチポンプ論では、上司が部下に十分な指示を出さず、部下が困り果ててから上司が十分な指示を与えるという行動を取り上げたのだが、これがもっと組織的な大きな話として現れることがある…

「マッチポンプ」論

前回の言わなくてもわかるだろう論に続き、対人心理についての考察を。 マッチポンプとは、自分でこっそり問題を起こしておきながら、その解決役に名乗り出ることで周りからの感謝を得ようとする行動のことを指している。 マッチで火をつけて自分からポンプ…

「言わなくてもわかるだろう」論

タイトル通り、対人心理にかかるこの言葉への考察を。 言わなくてもわかるだろう、という言葉は空気が読めない人を糾弾するときに使われるイメージが一般的となっている。「ここまで言えば、言ってないことは自分で補って行動できるだろう」と。 この表現に…