部活動の全員加入について
今日は昨日の続きを述べる前に、気になる記事について触れてみたい。
名古屋大の内田先生なのだが、学校問題について非常に興味深い考察を数多くされている。今回は「部活動の全員加入」の問題だ。
自分は私立中学へ進学したクチなので、この問題にはなじみが薄いのだが、たしか親が私立中学へ行かせた理由の1つが、公立中学の部活動全員加入を嫌がってのことだったと思う。しかしこの話が、制度的に定められたものでないということは、今の今まで知らなかった。
であるにもかかわらず、部活はほぼ強制的に加入するという空気が生まれているのは残念なことだ。特に岩手県の部活強制の比率は恐ろしいものになっているが、内田先生はこの比率が少しでもあれば、それは不適切なことなのだと述べている。
「制度的に定められたものでないのに、従わせるように圧力をかける」これって、ちょうど今取り上げている有給休暇の取りづらさの問題と酷似していないだろうか。
有給休暇の取得は制度的に認められ、それを拒否することは制度的に認められていないのに、空気とか圧力といったものによって取りづらくなっているのだと。
となると、公立中学へ進学した生徒は、中学生の時点で既にこんなメンタリティを植え付けられているのかと思うと、ぞっとさせられる。
社会人になって有給休暇の権利を厳として求めるようなメンタリティを持っている人が少ないように見えるのも、こうした学生時点での教育が尾を引いているのだなと実感させされる。
そう思うと、内田先生のこうした考察によって、小学校中学校の頃に根付く不適切なメンタリティを国民的に排除することができれば、実は社会にとって多大な貢献になるんじゃないだろうか。その意味で、内田先生の考察は今後も応援していきたい。