平たく解説・公務員心理 「過剰な説明責任」その7
[今回の心理場面]
市民A:特別会計や補正予算は金額も大きいし、こうした予算で放漫な使い方がなされるのはまずいんじゃないの?
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こうした無責任な予算の発生を抑えるためには、まずは予算の費目ごとにわたるような、詳細な査定を行わないように意識を変えることが必要なのでしょう。
予算の費目ごとにわたるような詳細な査定を行ったところで、そうした厳しさから逃れるためのテクニックが現れるものであり、完璧な査定というものは存在しないわけです。
詳細な査定を行う代償として評価がまともに行えなくなったり、あるいは特別会計や補正予算において無責任な予算が横行してしまうなどの事態になるならば、それは全くの本末転倒です。こうしたことは国家予算に重大な悪影響を及ぼすことになるでしょう。
「過剰な説明責任」については、ひとえに予算を配布する側の上位機関において、意識改革が求められるところです。
「過剰な説明責任」の項は以上となります。次回からは「増加する予算、過剰な省益追求」について述べていきたいと思います。
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