社会的な心理考察記

社会に働く心理について考察したブログです。

「環境」について

日本において、「環境」を標榜することが必ずしも好意的に捉えられていないことについて。

環境保全、環境保護といったテーマは人類の課題とも言えるような殊勝なものであるが、行政組織の不祥事、特に市役所職員の不祥事、逮捕事案と言えば出てくる部署は環境、環境、環境…。

行政の内部では、「環境」という言葉で一括りにして当該部署を見下している構図も容易に想像でき、不祥事が続発しているため、一般市民においても行政の「環境」という言葉には悪しきイメージが先行しているのではないだろうか。 「環境」を標榜する部署が、本来そのような悪しき存在であるはずがないのに、である。

ただ、そうした事案が出るのは市役所職員が主であり、市役所のごみ処理の役割にあたる部署に「環境」と名付けられ、そこへごみ処理は汚い仕事、という意識が加わることによって、環境の部署は汚い仕事をするところ、だからそこを問題職員の掃き溜め場にしてしまおう、という心理が成り立っているのだと推測される。

この状況に対し、ごみ処理の部署にも善良な職員を充てよ、問題職員をその他の部署にも配置させよ、というのが理想なのだろうとは思われる。

が、さすがに現実的でなくごみ処理の部署に問題職員が集まるのは避けられないだろうと思うので、せめて「環境」という言葉のイメージを損ねないようにするため、ごみ処理の部署に環境という名前をつけずに、「清掃部」とか「清掃課」という名称にすることはできないものかと思うところである。。