社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その5

 [今回の心理場面]
 省庁A:常に天下り先を作ることを意識して、組織資源の追求を行うように。

 

----------

  ここまで述べてきた過剰な省益追求は、その原因の根が深く、解決が容易ではないものと考えられています。

 

 ただ、霞が関で維持されていると言われる様々な慣習から、その原因を探れるものとして、以下検討を進めてみたいと思います。

 まずは、「天下り先の作成」について述べたいと思います。

 

1.天下り先作成への組織資源の追求
 一般論として組織においては、組織資源(人員、予算をはじめ、霞が関では法案立案権、許認可権など)を追求する活動が行われていると言えます。

 組織資源は、平たく言うと「うまく仕事を進めるため」に必要なものであり、組織において普遍的に追求するものでしょう。

 

 ただ…霞が関においては、日常的に組織資源を追求しようとする中に、幹部の天下り先を作りたいという動機も入り込んで組織資源を追求していると見受けられるのです。
 そのため、組織資源、省益を過剰に追求してしまうという弊害が生じるわけですね。

 

 天下りの項で述べますが、天下り先のポストは生産性のないものが多いです。
 そこへ高給などの待遇を保証しており、過剰に獲得した省益から高給という形で投資を行い、それでいてリターンがほとんど得られていない、という状況になっているわけです。

 
 次回も続けて、過剰な省益追求の原因となる慣習について見ていきたいと思います。

 

許認可行政と官僚制

許認可行政と官僚制