社会的な心理考察記

社会に働く心理について考察したブログです。

代ゼミの規模縮小について

大学受験の頃、たびたびお世話になった代ゼミであるが…

なんとも全国29校のうち22校閉校、全国模試も部分廃止、講師400人ほどの希望退職という、半分倒産といってもいいほどの規模縮小をするというのはかなりの驚き。

予備校業界は、大阪では以前に北予備・大予備という、そこそこ受験生の利用していた予備校が閉校したというのがあったので、予備校業界は意外に厳しく動くものなのだなとは思っていたけれども…。

代ゼミについては、河合塾駿台と並んで三大予備校のようなところがあり、これが関西における京大、阪大、神戸大の関係に似ていると思われ、この三予備校と三大学の全国的な知名度もおよそ等しいぐらいのものと思われるので、今回のことをこの三大学に当てはめて考えてもよいような気がする。

すると…神戸大が少子化の影響で運営が行き詰まり、多くの学部、施設を閉鎖すると…。

おそらく現実的にはなかなか有り得ないようなことだけども、予備校業界ではこれぐらいの激動が生じるもので、つまり市場社会の場においては、少子化の影響で神戸大が部分閉鎖するくらいのことが起きるのだと。

しかし現実に目を向けて考えて頂きたい。大学の世界では聞いたこともないような大学が文科省により設立認可を得て、文科省の手厚い助成を受けたり、学生を客として扱うような手厚い環境で学生を呼び込んだり、教育機関の本分を忘れているような方策で少子化の苦しみを生き延びたりしている。これはずいぶん甘い話なのではないかと。

前に田中真紀子大臣の暴走で不認可を受けた大学の話があったけども、この時の大学は暴走の煽りを食ったものとしても、一般的にはこれくらいの態度で臨むのが適切なのかもしれないとか考えるところである…。