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社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

平たく解説・公務員心理 「キャリア制度」その2

  [今回の心理場面]
 ノンキャリアA:一部のキャリアの人間よりよっぽど仕事ができていると思うんだが、それでも入省時の成績で身分が固定されるんだよな…

 

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  キャリア制度の弊害について、前回はざっと見てみましたが、今回よりその内容を具体的に見ていきます。

 

1.人材の適正な選抜の阻害

 まず、キャリア制度によって人材の適正な選抜を阻害してしまうことですが、キャリアとノンキャリアは採用試験という入口のところで階級が分けられることになっています。
 しかし、採用試験という入口のところでは、実際に現場で仕事をしてみたときにも優秀であるか、あるいはその逆であるかは必ずしも判断はつかないですよね。

 

 そうしたところに、入口の時点からキャリアを幹部候補と決め打ちしてしまうというのは理不尽なもので、制度として不適切ではないでしょうか?

 

 キャリア制度により、「立場が人を作る」という考えをもたらしているという側面はあります。この考えのもと、キャリア組には早いうちから特別な責任感を持って業務に臨んでもらう、という面では、キャリア制度に意義があるかもしれません。
 採用試験の成績がよい人は、やはり幹部としての適性も高いという傾向があったりもするでしょう。

 

 ただそれでも、採用時からそうした特別な責任感を持たせるのは、時期尚早であると筆者は考えています。難しいところですが、皆様の考えはいかがでしょうか?

 ノンキャリアの優秀な人材を埋もれさせる恐れがあるということが、キャリア制度の問題点としてまずは挙げられます。

 
 次回も続けて、キャリア制度の具体的な弊害について見ていきます。

 

周縁文化と身分制

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