社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

平たく解説・公務員心理 「天下り」その6

 [今回の心理場面]
 官僚A:行く先のない年長の人と同じ役職で仕事することになったけど、違和感がありながらも割り切らないといけないか…

 

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  親省庁による再就職先のあっせんを禁止したとしても、天下り対象者が組織の内部へ残り続ける、という問題が依然として存在します。
 この問題へは、天下り対象者のメンツの問題と向き合いながら、組織の内部でうまく雇用していくような方策を考える必要がありそうです。

 

 まずシンプルな方策としては、天下り対象者は正直なところ、もはや役に立たないと判断されているわけで、それに応じて組織の内部で「降格」させるということです。
 出世が頭打ちになり失望しているわけですから、組織の内部で幹部職として留まられても困る、ということになります。

 意欲のある若手を積極的に登用していくという、組織の新陳代謝の面でもやはり降格の考えは求められるところです。

 

 中央省庁のキャリア組であれば、相応以上のポストが固定化して与えられていることもあるのですが、こうした枠組もなくすことが望まれます。

 

 ただ、降格という方策はメンツをまともに刺激するものです。

 

 降格という考え方を受け入れるには、年長者は要職に就いているものとする年功序列の意識も絡んでくるわけであり、一筋縄ではいきません。
 年長者が平社員のままでいるとして、その人と一緒に仕事をすることは容易でしょうか? また、年長者を部下として扱うことが求められたりすることもあるかもしれません。

 そうした際に、年功序列の意識があれば多少の息苦しさを感じることがあるでしょう。

 こうした意識については時代的な考え方となっているため、意識の改善のためには、時代の変遷を待つほかないという話に行きついてしまいます。

 
 そのため、天下り対象者のメンツの問題と向き合う別の方策を探っていく必要もあるのですが、次回はそれを検討していきたいと思います。

 

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

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