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社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その6

 [今回の心理場面]
 省庁A:うちで採用されてうちで人事評価を受けるんだから、他省庁は関係なくうちの都合を第一に考えるのが当然だろう。

 

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 過剰な省益追求の原因と考えられる霞が関での慣習について、その2つめとして、今回は「各省庁個別の人事」について述べていきたいと思います。

 

2.各省庁個別の人事

 霞が関においては、構成員を「霞が関勤務」として一括して採用するのではなく、省庁ごとに構成員を採用する人事が取られています。
 そして、各省庁個別の人事は、幹部人事に渡るまで行われることにもなっています。

 

 ただ、各省庁での個別採用を行っていると、どういうことにつながるでしょうか? やはり、構成員にとっては、自省庁への愛着が過大になってしまうのが自然の成り行きではないでしょうか。
 そして、自省庁への過大な愛着は、自省庁の過剰な省益追求へつながるわけです。

 

 さらに、各省庁で幹部人事にわたるまで個別の人事が行われるので、自省庁の省益をいかに獲得したかということに基づいて人事評価が行われることになります。
 そうなると、過剰な省益追求を行う動機がさらに強化されるものでしょう。

 

 そのことで、日常的に行う組織資源の追求、天下り先作成で行う組織資源の追求のいずれについても、その程度が過剰になってしまうと考えられるのです。
 いかに予算を獲得したか、いかに天下り先の作成に貢献したか、ということばかりが強調されて、さらにはそれに応じて人事的な賞賛も行われることになるわけですね。


 次回も続けて、過剰な省益追求の原因となる慣習について見ていきたいと思います。

 

霞ヶ関構造改革・プロジェクトK

霞ヶ関構造改革・プロジェクトK