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社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

平たく解説・公務員心理 「上位機関と下位機関の壁」その5

 [今回の心理場面]
 下位機関A:上位機関の所管でも、こちらも副担当となることで柔軟に動けるようにしてもらえないのだろうか?

 

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  二重行政においては、上位機関の所管に対して下位機関が手を出すことは許さない、下位機関に任せたら勝手なことをする、といった見方を取ろうとする心理が働いているものと考えられます。

 しかし現実には、それぞれの所管を明確に分割することには無理があるわけで、市民からその感覚が受け入れられるはずがありませんよね。

 

 このような弊害を解消するためには、やはり上位機関が下位機関を排除しようとする意識を克服し、下位機関にも副担当として担当してもらうようにするほかはないのかと思われます。

 道路整備の話であれば、国道なら国を主担当とするが、県や市についても副担当として設定し、柔軟に手を加えることを認める、という具合ですね。

 

 このように、下位機関にも副担当として担当してもらう考え方を持つことができれば、道路の話に限らず、現場の目線に沿った形で地方自治体が柔軟に動くことが可能になるのではないでしょうか?

 

 災害などの緊急時において、現場で対応している自治体が柔軟な対応を要望しているにも関わらず、国が杓子定規に退ける、あるいは国にお伺いを立てることで対応に時間がかかってしまう、といった話もよく聞くものです。
 ここにも副担当の考え方を導入して、自治体が柔軟な対応を取ることができるようになれば、こうした事態を軽減することも可能ではないかと考えるのです。

 
 ここまで、上位機関と下位機関の壁による大きな弊害について述べてきましたが、次回は総括としての改善案を述べていきたいと思います。

 

震災復旧・復興と「国の壁」 (自治体“危機”叢書)

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