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社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

平たく解説・公務員心理 「利害関係者」その1

 [今回の心理場面]
 (私的な関わりに話が及びそうになり)
 役人A:すいません、私的なつながりを持つのは禁止されているので…
 企業B:こんな話まで禁止されるのですか?(社会への影響なんてないだろう…)

 

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  公務員については、各々が公金を動かす可能性を有しています。その関係上、やり取りする利害関係者との私的な接触は、癒着につながる恐れがあり望ましくないものとして制限されるものとなります。

 

 ただ、癒着を防止する観点は重要なのですが、その制限においては感情的な意識が持ち込まれていることが多いように見受けられます。その結果、利害関係者との接触が過剰なほど制限される、場合によっては一律に禁止される、といった状況が生じていると考えられるわけです。

 少しでも行政組織と関わっている組織ならば、構成員との一切の私的なやり取りが禁止される、というのは極端な考えではないでしょうか?

 こうなると、行政組織の外部の人間と円滑な関係を築くことが困難になるわけで、こうした制限が合理的なものであるようには思えません。
 行政組織も一般の組織とのやり取りにおいて成り立つ部分が大いにあるため、このような姿勢を通していれば、社会へ悪影響が及ぶことは避けられないですよね。

 

 こうした姿勢の中では、構成員がいたずらに疲労感を覚えることとなります。また、利害関係者との付き合いを管理しようとすると、多くの労力を要することとなるために業務量をいたずらに増やすことにもなるでしょう。
 この2つの意味で、利害関係者を無条件に拒否しようとする姿勢は適切でないものと思われるのです。

 
 この状況に対する改善案について、次回にて検討していきたいと思います。

 

作り上げた利害 (岩波文庫)

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