社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

平たく解説・公務員心理 「公務員の消極性」その2

 [今回の心理場面]

 役人A:これは問題になってるから改めないといけないけど…変えてみてうまくいかなかったら責められるしなあ…

 

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 公務員の仕事への姿勢のうち、2.の責められたくない心理は、新しいことをしようとしないという消極性となります。
 新しいことをしようとせずに従来のやり方に従うことは、悲しいことに、行政組織での常識とも言えるものとなっています。


 新しいことをしようとしないのは、仕事を増やしたくない心理に拠るところもあると思われますが、それ以上に、責められたくない心理が大きな要因になっていそうです。

 従来のやり方があると、それを否定して新しいやり方を考えようとしても、新しいやり方が失敗に終わって責められる可能性が…ということばかりを考えるのが公務員の性、というわけですね。

 

 無理に新しいやり方を考えれば失敗に終わる可能性も高まるものですが、新しいやり方がそれほど難しいものでないのなら、それは積極的に取り組むべきではないでしょうか。

 しかし公務員はそれすら恐れてしまう、あるいは面倒くさがることで、従来のやり方に固執するようになってしまっているわけです。

 

 そしてこうした従来のやり方というのは、いつかは時代、環境に合わなくなって不具合が生じ、効率の悪いものになるでしょう。しかし、行政組織では新しいやり方を考えようとしないことで、こうした不具合が放置されることがしばしばとなります。そのまま効率の悪い従来のやり方が維持されてしまうわけですが、これが日常茶飯事になっており、こうしたことは改善されるべきではないでしょうか?


 ここまで述べた消極的な姿勢について、次回はそこから生まれる具体的な弊害について見ていきます。

 

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