社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

病児保育について

報道番組の特集から思ったことを。

小さな子供がいて働いている母親は、子供を保育園に預けることになるが、保育園は子供の熱が高かったり病気だったりすると預かってくれないため、母親が仕事を休んで子供を看なければならないと。

そして小さな子供は割と熱を出しやすかったりしばしば病気にかかったりするもので、そのたびに母親が仕事を休んでいると、就労衛生上苦しくなると。

であれば熱が高かったり病気だったりの子供を預かってくれるところはないのかというと、病児保育ということで預かってくれる施設を行政からも紹介している、そうした施設があれば万事解決だね…と思いきや病児保育の施設の数はかなり限られているようで、子供に熱がある、じゃあ今日は病児保育で、と簡単に手続きできるようなものではないとか。

番組では個別病児保育のサービス提供について紹介されていたが、1日あたりで1万円近くの費用になるようで、子を持つ女性の賃金の相場的に、これでは賃金が費用で相殺されてしまうので意味がないと。1万円もかかるなら自分が休んで世話するわと。

ただ希少ではあるが、行政が個別病児保育の費用援助を行うケースもあるとかで、やはりこの問題へは行政からの支援が重要である。

何よりも、個別病児保育への費用援助では限界もあるだろうし、そもそもの病児保育の施設数が限られているのが問題なのだろうし、この施設数を速やかに拡大させていくことはできないのだろうかと思う。

特に今は、政権として女性の活力に期待ということを旗印にしているのであれば、子を持つ女性が働いていく上でのこうした重大な欠陥を見落としているようではいただけないものである。

まあ、もっと大きな視野で考えると、母親が子供の熱や病気でしばしば休むことが就労衛生上で苦しくなる、という風潮を改善することができれば、全く問題はなくなる。母親が休めばよいのだから病児保育も不要となる。

先進国の事例はどうなのだろうかと調べると、アメリカに関するわかりやすい記事があった。

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2012/03/post-408.php

やはり、就労衛生上の苦しさを取り除く風潮があるようで、年休取得率の高さもそうであるが、日本の組織は激しく見習ってもらいたいものである。

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