社会的な心理考察記

社会に働く心理について考察したブログです。

陰謀論について

陰謀論について、本日発表されたGDPマイナス成長ショックと絡めて。

ある物事が発表されたときに、権力者が裏で事実を操作しているのでは、と疑うのが陰謀論の考え方であり、発表内容の裏を疑う姿勢の必要性を説くものとなる。

ただ、考え方が陰謀論に偏りすぎて、何事も権力者が事実を操作していると考えると、世の中の物事を何も信じられなくなり、悲観論者になってしまう恐れもある。ここから、世の中には権力者であってもコントロールが及ばないものも多々あると考え、発表内容を素直に受け止めることの必要性も導かれる。

そしてこの陰謀論と言えば、財務省が事実に手を加えて経済指標の悲観的な発表を行い、消費増税を目論んでいるのでは、という話が長年囁かれてきた。

ここで4月に財務省念願の消費増税が実現され、仮にそれまで財務省の陰謀が存在していたとしても、今後は陰謀を行う動機がおよそ失われることとなった。そんな中での本日発表されたGDPマイナス成長…。

今までの悲観的な経済指標の発表であれば、財務省陰謀論で手を加えられてるところがあるのかと思えたのであるが、消費増税後の話となると、真実味がぐっと増してくるもので、、

財務省としては、まだ何か陰謀論的に隠している要素があるならば、その要素を開示すれば先行きは明るいと思える。しかし、こうした陰謀論的な数字遊びはもうやめて、GDPマイナス成長のショックを目にした今、実体経済を地道に捉えての政策を練っていくことを期待したいところである。。