社会的な心理考察記

社会に働く心理について考察したブログです。

評価について

評価の制度により、特に公立学校の教員が業務量の増加に苦しんでいるという話はよく聞く。

評価で確認しないと、もし労働者がいい加減な働き方をしていたときにその牽制ができなくなる、というのが評価の概念となっている。 そして、労働状況を数字で測られることの少ない行政組織には多々その概念が向けられることになっている。 さらに行政組織、公務員の中でも、公立学校の教員は現場にも出てデスクワークもしなければならないので、評価の概念による業務量の増加がよりクローズアップされることになる。

デスクワークに特化した事務員を増やすことで、教員の負担を軽減することはできないかなどは考えるところであるが、そもそもの評価制度に要する作業量を減らすことができないものかと思う。

評価を行ってみても、大半の結果は「問題なくできています」となるものであり、そのような結果を出すために、些末な体裁まで整えて評価書を作成したりする手間をかけるのが、どうにも合理的なこととは思えず。。

日本人、特に行政組織の人間には、書類の些末な内容、些末な体裁まで精神を磨り減らしてもきっちり整えようとする心理があるようで、これが評価手続においても障害になっているような気がする。

それで結局「問題なくできています」なのであれば意味がない。

評価の概念が不要とは言わないまでも、評価を行う場合は細々と些末な部分を問うことはせず、大まかな項目に関して一定量での自由記述をしてもらう、といった形にするなどで、負担を軽減してもらいたいところである。