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社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

優先座席について

優先座席はご老人、妊婦さんなどを対象に、健康な人が座席を譲るべきとされる。 しかしこれを逆手にとって、優先座席の対象者の側から座席を譲らせようとする態度を示すこともあり、こういう人は優先させるべきなのかどうか、しばしば議論に上がったりする。

この議論に関して、そもそも「優先」という言葉の定義を考えるとどうなるのだろうか。 その定義としては、「同等の者の片方の権利を保護し、権利の衝突を整理する」ということになるものとして考えて差し支えないのではないかと。

・歩行者優先は、歩行者と車両という同じ道路を使用する両者のうち、歩行者の権利を保護する ・優先交渉権は、競合する同等のチームのうち片方の権利を保護する といった文脈も成り立つと考えてよさそうである。

しかし優先座席について、この「優先」の定義を当てはめて考えてみると…

・若者とご老人という同じ電車に乗る同等の者のうち、ご老人の着席の権利を保護する という意味になり、一見、一聞のところでは正しいように思える…のであるが、同じ電車に乗る人が着席することに関しては、その電車に乗った順序が関係し、先に電車に乗った人のほうに着席する権利があると考えるのが基本であると。

となると、若者とご老人に関しても、若者が先に電車に乗り着席しているなら、着席することに関しては、後から乗ってきたご老人と同等ではなく、若者の権利のほうが先立つ…となるわけで。

このように考えると、優先座席を巡る状況においては、若者の側が自身の着席する権利を後から乗ってきたご老人に譲るかどうか、という捉え方をするのが適切なのではないでしょうか。。 つまるところ、「優先座席」という名称に問題があるのだろうなと。 一部の交通機関においては「譲り合い座席」という名前をつけているという例もあり、まさにこうした名称がふさわしいのだと思う。 そうなると、優先座席の名のもとに対象者の側が座席を譲らせようとするのは、先に乗った人の着席する権利を強奪しようとしていると言えるため、こうした不遜な者に対しては必ずしも権利を譲る義理はないと言えそうである。

またこの譲り合いの理屈を考えると、優先座席が空いてても座らないでおこう…と考えるありがちな心理も、自分が先に乗っていて着席する権利があるのだから、対象者が来たときに気持ちよく積極的に譲れる自信があるのならば、着席することに気兼ねする必要はない…とも言えるのかもしれない。

ただ、相手に気を使わせることなく上手に譲るというのは、なかなかできる人はいないような気もする^^;

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