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社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

部活動の全員加入について

<a href="http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20150424-00045095/" data-mce-href="http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20150424-00045095/">部活動 「自主的」なのに「全員加入」 全国の学校で長年つづく“制度違反”(内田良) - Yaho…

有給休暇が取りづらいのは、日本人の対応圧力の強さが原因じゃないか

日本人の対応圧力の強さ-この言葉からは、どのような内容を想像できるだろうか。日本人の精神に巣食う重大なものとして、対応圧力について今回は述べてみたいと思う。 この対応圧力というのは、「相手の対応を求めて圧力をかけること」をイメージした言葉で…

他人の意思を勝手に推し量る考え方が、社会を残念なものにする

やりがい論と併せて、題目のことにも触れてみたい。 「個人の意思で決めることを他人がとやかく言う」この構図は、やりがい論に限らず他の場面でもしばしば生じているように思える。 この構図がきわめて端的に表れるのは、やはり結婚の話だろう。 結婚はもち…

「やりがい論」の先に、やりがいのない仕事をする人への蔑視がある

しつこいくらい「やりがい」について述べているが、今回も続けて述べさせていただきたい。しかも長文になるがご容赦を。 前回まで、やりがいは他人がとやかく言うものではなくて、日本人はやりがいの概念に囚われすぎている、ということを書いた。 ここで、…

「やりがい」は個人が感じるもので、他人がとやかく言うものではない

前回は、欧米の感覚からやりがいというものについて考えてみた。そして、日本人はやりがいという概念に囚われ過ぎているのかもしれない、という一つの視点を提起できたと思う。 そして今回は、「用法」の切り口でやりがいという言葉を考えてみたい。 世の中…

欧米では「やりがい」という考え方はあまりないんじゃないだろうか

ここまで、やりがい搾取の理屈について書いてきた。 書いてきて思ったのだが、「やりがい」という言葉はなんともつかみどころのないものである。 日本の家庭では、「お父さんの仕事はやりがいがないよ」などと言ったら、子供が泣きそうだ。泣かないにしても…

消費者トラブルにも似たやりがい搾取(後編)

前回は、ルーチンワークに「やりがい」のラベルを貼ることは消費者トラブルにも似た、詐欺まがいの話とも言えることを書いた。 さらに問題になるのが、力関係の差だ。 消費者トラブルでは、近年は消費者の立場が明らかに向上しているように感じる。 昔は、店…

消費者トラブルにも似たやりがい搾取(前編)

前回までの内容で、やりがい搾取についての全体像が整理できたと個人的には思っているのだが、皆様はどうお感じだっただろうか。 今回は再び、「やりがい搾取」の定義における前半部分へ話を戻してみたい。 実際はルーチンワークであるのに、やりがいを吹聴…

やりがい搾取の仕組み(後編)

前回、ブラック企業などはやりがいを吹聴することで、労働者に過重な労働を負わせることを書いた。そして、過重な労働を負わせるうえに給与まで削減するということも行われる。 しかし、なぜこのようになるのだろうか。やりがいの吹聴で過重な労働を負わせる…

やりがい搾取の仕組み(前編)

まず最初に、脱社畜ブログの内容をはじめ日野氏の主張の屋台骨になっている、「やりがい搾取」について述べてみたいと思う。 やりがい搾取については、有名アイドルグループにまつわる話を以前に書いた。ただ、この記事を書いた時点では、「やりがい搾取」と…

労働観を定期的に投稿します

さて、公務員心理の連載は先日終了とさせていただいたわけなのだが、今後は定期的に日本人の労働観、職場での対人心理のようなものを投稿していきたいと思っている。 労働観を述べるにあたっては、日野瑛太郎氏の脱社畜ブログというものが大いに参考になって…

大阪桐蔭の裏金問題に受験時代の記憶を絡めてみる

今後、定期的に理論を発信させて頂くことを述べたのだが、その前にこの話題について触れてみたい。 昨今のニュースで、大阪桐蔭の裏金問題の進展が報じられている。先日は実質創業者の前校長が刑事告発された、という段階まで進んでいる。 結論として思うこ…

連載終了の雑感

今年の年始から、数日の穴は空きましたがほぼ毎日連載を続けることができました。 それほど多くの方にお読み頂いた実感はないのですが、連載を始める前に週1回程度で更新していた頃に比べれば、アクセス数もほどほどに増加したかなという感覚です。読者の皆…

平たく解説・公務員心理 「キャリア制度」その7

[今回の心理場面] キャリアA、ノンキャリアB:結局、キャリア制度って何かと合理的でない部分が多いし、なくしたらいいんじゃないの? ---------- キャリア制度により生じる弊害への改善案としては、ここまでの内容を考えると、やはりキャリア制…

平たく解説・公務員心理 「キャリア制度」その6

[今回の心理場面] キャリア部下A:また専門知識のない幹部がやってきた…レクチャーに時間を取られ過ぎるから嫌なんだよ。。 ---------- キャリア制度で生じる専門知識の不足による弊害として、幹部へのレクチャーについて述べていきたいと思いま…

平たく解説・公務員心理 「キャリア制度」その5

[今回の心理場面] キャリア部下A:踏み込んだ政策立案をしてみても、上司などがあれこれ口を出すから、踏み込んだ部分が削られる一方だ… ---------- キャリア制度で生じる専門知識の不足による弊害について、続けて述べていきます。 (2)政策…

平たく解説・公務員心理 「キャリア制度」その4

[今回の心理場面] キャリアA:頻繁な異動により専門知識がないし、この政策立案はどう行えばいいんだろう? とりあえず議員などの言うことをそのまま聞いておけばいいか… ---------- キャリア制度により生じる具体的な弊害について、続けて述べ…

平たく解説・公務員心理 「キャリア制度」その3

[今回の心理場面] キャリアA:自分は幹部候補にふさわしい人間じゃないと思うんだが、それでも頻繁な異動をさせられて、業務への責任を全うできないよ… ---------- キャリア制度により生じる具体的な弊害について、続けて述べていきたいと思いま…

平たく解説・公務員心理 「キャリア制度」その2

[今回の心理場面] ノンキャリアA:一部のキャリアの人間よりよっぽど仕事ができていると思うんだが、それでも入省時の成績で身分が固定されるんだよな… ---------- キャリア制度の弊害について、前回はざっと見てみましたが、今回よりその内容を…

平たく解説・公務員心理 「キャリア制度」その1

[今回の心理場面] 役人A:うちにはキャリアの人間がいるけど、採用時の成績だけで特権的に扱われるのって、どうなの? ---------- 中央省庁における「官僚」と呼ばれる方については、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 官僚は「キャリア」…

平たく解説・公務員心理 「天下り」その7

[今回の心理場面] 官僚A:出世が途絶えたから外に出たいと言っても、外部の組織じゃなくて、他の省庁でもいいんじゃないの? ---------- 天下り対象者のメンツの問題については、そもそものメンツが発生するのを軽減する枠組を考えることも必要…

平たく解説・公務員心理 「天下り」その6

[今回の心理場面] 官僚A:行く先のない年長の人と同じ役職で仕事することになったけど、違和感がありながらも割り切らないといけないか… ---------- 親省庁による再就職先のあっせんを禁止したとしても、天下り対象者が組織の内部へ残り続ける、…

平たく解説・公務員心理 「天下り」その5

[今回の心理場面] 国民A:天下りがあって、民間企業、特にインフラ企業との癒着なんて生じれば、大問題につながるんじゃないのか… ---------- 天下りへの改善案としては、まずは親省庁による再就職先あっせんの禁止から始まることになります。 …

平たく解説・公務員心理 「天下り」その4

[今回の心理場面] 省庁A:天下りじゃないと再就職できない人が、天下り先に貢献できることはないだろう。そんな人が多いし、天下りの制度自体でメリットなど期待していない。 ---------- 今回は、天下りのメリットを考えてみたいと思います。メ…

平たく解説・公務員心理 「天下り」その3

[今回の心理場面] 国民A:天下り先は意義の薄い組織なのに、そこへ相応の予算が流され続けるのは、明らかな無駄では… ---------- 天下りは、天下り対象者が所属する\親省庁によって、再就職先をあっせんされて行われる\のが基本となっています。…

平たく解説・公務員心理 「天下り」その2

[今回の心理場面] 国民A:天下りをする人には、メンツを守ってあげた上に高い給料も支払っているというのでは、納得できるはずがない…。 ---------- どの組織でもそうですが、ポストというのはトップを頂点として先細りになっているため、どうし…

平たく解説・公務員心理 「天下り」その1

[今回の心理場面] 国民A:国が何か新しい組織を作っても、天下り先じゃないか?としか思えないな… ---------- 天下りについては、大きな害悪として頻繁に見聞きするものでしょう。 ただ、なぜ天下りがなくならないのか、中央省庁では天下りをや…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その12

[今回の心理場面] 省庁A:内閣にも、他の省庁と共同で政策へ取り組めるような枠組が、少しはあってもいいのかもしれない。 ---------- 過剰な省益追求への改善案の外的なものについて、「内閣横断組織」という概念について続けて述べていきたい…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その11

[今回の心理場面] 官僚A:評価基準がはっきりしてないから、過剰な省益追求につながる行動が行われてしまうんじゃないの? ---------- 過剰な省益追求への改善案の外的なものについて、続けて述べたいと思います。 <外的なもの>5.人事評価基…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その10

[今回の心理場面] 官僚A:議員からの要望、先輩のやってきたことに対しても、襟を正して自身の考えを通すのが大事だろう。 ---------- 過剰な省益追求への改善案の内的なものについて、続けて述べたいと思います。 3.議員や業界団体への対応の…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その9

[今回の心理場面] 省庁A:末端の人事はうちでやりたいが、幹部の人事は一元化の組織へ委ねようか… ---------- 過剰な省益追求を生み出す慣習について、ここまで述べた内容に即して、改善案を考えてみたいと思います。 その改善案としては、構成…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その8

[今回の心理場面] 官僚A:とにかく、先輩の顔に泥を塗るようなことはしたくない…。 ---------- 過剰な省益追求の原因と考えられる霞が関での慣習について、4つめとなる「先輩の面子を潰せない文化」について述べていきたいと思います。 4.先…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その7

[今回の心理場面] 官僚A:議員からの話へは、とにかくいい顔で対応しておこう。自分たちの省益追求を助けてくれるかもしれない。 ---------- 過剰な省益追求の原因と考えられる霞が関での慣習について、その3つめとして「議員や業界団体へいい…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その6

[今回の心理場面] 省庁A:うちで採用されてうちで人事評価を受けるんだから、他省庁は関係なくうちの都合を第一に考えるのが当然だろう。 ---------- 過剰な省益追求の原因と考えられる霞が関での慣習について、その2つめとして、今回は「各省…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その5

[今回の心理場面] 省庁A:常に天下り先を作ることを意識して、組織資源の追求を行うように。 ---------- ここまで述べてきた過剰な省益追求は、その原因の根が深く、解決が容易ではないものと考えられています。 ただ、霞が関で維持されていると…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その4

[今回の心理場面] 省庁A:うちが担当できそうな政策課題があるなら、省益を増やすためだ、必ずうちの担当にしてみせるぞ。 ---------- 各省庁の割り振り争いの場面においても、省益追求の意識が大きく入り込みます。ここには縦割り意識も絡んで…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その3

[今回の心理場面] 省庁A:財務省は省庁ごとに予算を適切に調整できていないし、一律で扱われるならいっそ、無駄な予算も盛り込んで要求してしまおう。 ---------- ここまで述べてきた過剰な省益追求ですが、今回はそれが生じる具体的な場面を見…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その2

[今回の心理場面] 省庁A:昔は際限のない予算要求ができていたんだから、今も変わらず要求するべきだ。 ---------- 過剰な省益追求によって社会のバランスを失わせることについては、時代背景からその不適切さを説明できるものと思われます。 経…

平たく解説・公務員心理 「増加する予算、過剰な省益追求」その1

[今回の心理場面] 国民A:国の借金が膨れ上がる一方というニュースは聞くけど、身近なところでは影響を感じることはない。けど本当にこのままで問題ないの? ---------- 毎年、国の借金が1,000兆円に達した、といったニュースを見聞きしないでし…

平たく解説・公務員心理 「過剰な説明責任」その7

[今回の心理場面] 市民A:特別会計や補正予算は金額も大きいし、こうした予算で放漫な使い方がなされるのはまずいんじゃないの? ---------- こうした無責任な予算の発生を抑えるためには、まずは予算の費目ごとにわたるような、詳細な査定を行…

平たく解説・公務員心理 「過剰な説明責任」その6

[今回の心理場面] 市民A:特別会計や補正予算など、規律が失われているような予算が存在するのはなぜだろう? ---------- 「過剰な説明責任」の追求によって、「説明責任の空白」が予算の査定と評価の関係において生じることが想像されるわけで…

平たく解説・公務員心理 「過剰な説明責任」その5

[今回の心理場面] 上位機関A:予算の査定も評価も、細かい部分まで全力で行おう。しかし、細かく見過ぎると疲れてくるな…これで評価まで行う体力が持つだろうか…。 ---------- 予算の査定と評価において「過剰な説明責任」を問うことで、過剰な…

平たく解説・公務員心理 「過剰な説明責任」その4

[今回の心理場面] 下位機関A:予算が費目ごとに細かく査定されているから、柔軟な使い方ができないな…。 ---------- 上位機関が下位機関の予算の支出に対して「過剰な説明責任」を問うことにより、以下のような重大な弊害が生じることも考えられ…

平たく解説・公務員心理 「過剰な説明責任」その3

[今回の心理場面] 下位機関A:他の事業と共用できることがあっても、基本的に特定の事業で使うものなら、すんなり直接経費で買わせてくれないだろうか…。 ---------- 予算の説明責任に係る業務量を減らすためには、直接経費へ過剰な説明責任を追…

平たく解説・公務員心理 「過剰な説明責任」その2

[今回の心理場面] 上位機関A:配布した予算と実施する事業の間には、厳密に一対一の関係が成り立つはずだ。どれほど細かいものであっても。 ---------- 上位機関が下位機関の予算の支出に対して「過剰な説明責任」を問うことは、以下のような弊…

平たく解説・公務員心理 「過剰な説明責任」その1

[今回の心理場面] 上位機関A:国民から税金を取っている以上は、そのあらゆる使い道を厳しく問い詰めなくては…。 ---------- 行政組織では予算の使い切りが行われることを述べてきましたが、併せて予算の執行においては、予算を配布する上位機関…

平たく解説・公務員心理 「予算の使い切り」その6

[今回の心理場面] 下位機関A:繰越をしても次回の予算査定に影響はないと言われるが、本当だろうか…何か客観的な資料があれば信用できるんだが。 ---------- 予算に使い切りにおける3つの不適切な考え方について、考えられる改善案の最後の3つ…

平たく解説・公務員心理 「予算の使い切り」その5

[今回の心理場面] 下位機関A:予算の余りが一定の金額以内なら、ほとんど手続なしで無条件に繰越できるような運用にはしてもらえないだろうか? ---------- 予算に使い切りにおける3つの不適切な考え方について、考えられる改善案の2つめを述…

平たく解説・公務員心理 「予算の使い切り」その4

[今回の心理場面] 下位機関A:予算の余りには、非合理的な結果と合理的な結果を判別するような、一定の基準を設ければいいんじゃないの? ---------- 先に述べた、予算に使い切りにおける3つの不適切な考え方について、それぞれに対応する形で…

平たく解説・公務員心理 「予算の使い切り」その3

[今回の心理場面] 下位機関A:繰越の制度はあるけど、手続が煩雑だったり裏で評価を下げられたりしそうで、あまり気が乗らないな…。 ---------- 予算の使い切りにおける、予算を配布する上位機関と予算を受ける下位機関の間において生じる、不適…