社会を変化させる社会心理論・組織心理論の考察記

行政職員の筆者による、社会を変化させるような社会心理論、組織心理論がいかなるものか、その考察内容を綴ったブログです。

残業の類型、とりわけ「見せかけ残業」について

自分は管理職以外の残業は法定外のものとして原則行うべきでないという考えに立っているが、それでも社会的に平然と生じている残業について、今回は述べたいと思う。 いそがしいいそがしい残業しなければと人が言っていても、本当にいそがしいのか、その人の…

「実家の親に手伝ってもらえばよい」の安直さ

小さな子供を抱えている身としては、子供が熱を出して3日4日と休まなければならないというのは、仕事をする上で堪える。だが、妻が専業主婦でいれば面倒も見やすいのだ…なんて考えるのは今の時代浅はかなものであって、共働きを前提にしながら子供の病気、子…

年度末、年度始めへの安易な威厳づけ

4月も終わりを迎え、年度末から年度始めの膨大な業務量からようやく解放されつつあるという人も多いと思う。GWはこうした経緯もあって思い切り羽を伸ばしたくなる気分になる。社会的にそうした流れが確立されているので、それは結構なものだと思う。しかし年…

職位への安易な威厳づけ

前回は仕事内容を安易に重く考えることで安易に残業時間を増やしたり年休の取得を難しくしたりする、そんな心理について述べた。このような安易な威厳づけというのは、職位に対しても生じる。今回はこのことを述べてみたい。 年度末のこの時期、業務量も多く…

仕事内容への安易な威厳づけ

今回は、育児参加への妨げや長時間労働を生む要因の1つとして、仕事内容へ安易な威厳づけを行ってしまう心理について述べたいと思う。 仕事をしている中で、職場的に重要そうに思える仕事内容というのがある。会議、来賓対応、講演会など、様々な関係者との…

子育ての障壁となる安易な転勤

自身の親世代などを見てきたところでは、仕事をする上で転勤というものは不可欠であり、ごく自然なものであるとして語られてきた気がする。しかし、女性も仕事に就くことが多くなった時代の流れや、自身が子育てをする中での感覚として、転勤を当然に捉える…

マミートラックからのゆるやかな復旧

前回書いた内容の補足にもなるが、マミートラック、パピートラックにおける問題点を整理してみたい。 最近目にしたところで、「産休育休で長期間仕事をしていなかった上に、復帰後も子供に手がかかるのに元のポジションに戻りたいなんてわがままだ」という意…

保育園のお迎えに見えるパピートラック

パピートラックという言葉がある。女性が出産、育児を機に職場のキャリアパスから下りることがマミートラックで、この男性版がパピートラックとなる。 個人的な経験から、この言葉について述べてみたい。 この言葉を痛感させられるのが、保育園でのお迎え。…

震災時に現れる不謹慎厨

さて再び大規模な震災が起こってしまった…それだけでも忌まわしい災難であるのに、東日本大震災時に続いて「不謹慎厨」なる者の存在がクローズアップされている。 この不謹慎厨、テレビやネットの意見を見る限りでは、その心理パターンとして”被災者に寄り添…

「保育園落ちた日本死ね」について雑感

雑感をさらっと書いてみるので、甘い部分はあるだろうと断りを入れたうえで… 保育園の問題については、一度日本中の0,1歳児を持つ親へ一斉に照会してみればよいのではないだろうか。もはや、部分的な国勢調査とも言えるような形で。 そして、潜在的なものも…

女性ばかりに家事を任せようとする心理の原因

ふと雑感程度に思いついたので述べてみたい。 おそらく、この問題には家電などの技術を軸として考えることができると思う。 家電の技術が展開されていなかった時代においては、家事というものは 1日中かけて毎日行うだけの仕事量があったというのは想像でき…

ラグビーW杯のロゴについて

headlines.yahoo.co.jp 素人の感覚だけれども、個人的には素晴らしいロゴだと思う。少なくとも、デザインの細部について詳細な議論を展開することができるほどの。 オリンピックのエンブレムは、デザインの細部について議論することができないほど、枠組やコ…

武藤議員の会見に見える、要職者が辞職から逃れようとする理屈

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150826-00000017-kyt-l25 取り沙汰されている武藤議員の問題について…事実関係が十分に確認されていない点はあるにしても、国会議員が投資詐欺だなんて、直ちに辞職してしかるべき問題だと直感的に判断できると思う。し…

五輪エンブレムの盗作疑惑をめぐる「大人の対応」

東京オリンピックをめぐるお粗末な事態がとにかく続いている。日本人がこれほどまで精神的に弱くなったのか、あるいはもはや誰かが悪意を持って仕向けているんじゃないかとまで勘ぐりたくなるほど…。 その中で、今回は五輪エンブレムの盗作疑惑をめぐる話か…

高圧による自滅

タイトルの言葉は、高圧的な態度を取っているといつかはしっぺ返しが来るという、いたってシンプルだが普段よく見られる心理を表している。この言葉を実感させられる場面として、以下の2つを挙げてみたい。 まず、仕事と育児を両立する女性に対して、育児を…

絶歌と新国立競技場に見る不条理

最近社会を賑わせているこの2つの話。何気に不条理の極みが現れているものとして…以下概観したい。 絶歌については、何より商業出版であることがまずい。 これまでも様々な犯罪者の手記というのは出版されてきたみたいなのだが、それが商業出版であることの…

安保法制にかかる沖縄への心情について思うこと

自民党の勉強会で、百田尚樹氏らをはじめえらく沖縄を侮蔑する発言が続出していることについて…。きわめて政治的な話なので突っ込んだ話はできないが、一市民として思うことを。 単純な話、一市民としても観光地としての沖縄を思う際、綺麗な海とか食べ物と…

日本的労働におけるバカンスへの渇望

日本の労働者は、まず欧米のバカンスのような長期休暇を満喫することはない。そしてそれが社会常識のようなものになっていると思われるのだが、それは本当に常識として受け止めるべきものなのだろうか。 日本では、様々な時間を満喫できるのは学生までだぞ、…

「お客様は神様です」は全くもって誤った使い方がされている

日本では、「お客様は神様です」という言葉がよく使われる。商売をする者にとって、お金を払ってくれる客は神様のようなものという意味合いであるとして、一般的な理解が定着しているだろう。しかしこの使い方、日野瑛太郎氏の書籍で取り上げられていたが、…

有給休暇の買い取り制度には危険がつきまとう

この話は、日本において有給休暇の取得率が低い現状において、しばしば提案されている。有給休暇に係るアンケートが実施される段においては、対策案において上位にランクインされていることも多い考え方だ。しかし、脱社畜ブログでも取り上げられていたが、…

「給与を削減するといい人材が集まらなくなる」って乱暴な話じゃないか

大ざっぱではあるが、タイトルの件について雑感を述べてみたい。 様々な組織において、経営者が従業員の給与を削減するという流れが生まれることはあると思う。特に行政組織に対しては、民間水準に比べて給与が高い、削減せよ、ということがよく言われる。そ…

理想を追求しすぎるから、逆に日本人は英語ができなくなる?

前回述べた、「理想を追求して目先の堅実さを失う」という心理は、日本人の英語に対する姿勢で如実に現れているなあということも常々思う。 日本人は英語の文法などにこだわって実践的なスピーキング、ヒアリングができない、ということはよく言われる。これ…

理想を追求しすぎて、目先の堅実さが失われるというジレンマ

この話も、以前に一度書いたことがある。阪神大震災の復旧で、一部の復興を手助けすれば全体にとって不公平になる、という驚くべき理屈が取られたという話に基づいている。理想を追求して目先の堅実さを失うということなのだが、このような大きな話において…

日本の男性には、妻を使用人とみなすかのような心理が存在してないか

タイトルだけで、およそのことは把握頂けるかもしれない。日本人男性によく見られる、まるで妻を家庭の使用人としてみなしていると疑われるような心理のことである。 結婚するまでずっと実家暮らしで全く家事をしたことがなくて、結婚してからも妻に任せきり…

育児中の女性へ安易に残業を求めようとする上司はいただけない

タイトルについて、自分は男性だが二人の育児をしている立場から、女性目線に立った提言をしてみたい。 仕事においては、業務の進捗が少しばかり重いものになったからといって、育児中の女性に対しても「子供の世話はあるかもしれないけど、この状況なら残業…

部下を監視して業務管理を行うのはまずいことじゃないだろうか

上司が部下の業務管理を行う際、その適切な方法を一口に述べることはできない。ただ一つ、部下の「監視」を行うことが正しいものかどうなのか、問題提起してみたい。これは大きく意見の分かれそうなところなので、皆さんのご意見を頂ければありがたい。 上司…

キラキラワードを聞くと、その裏側の事情ばかりを想像してしまう

理想を追求して現実を放棄する、そんな心理について以前に書いている。タイトルの言葉は何のことかわからないかもしれないが、この理屈が大いに現れているものとして実感できる。そんな話を述べていきたい。 まず、キラキラネームというのは聞いたことのある…

不毛な仕事の押し付け合いをしないために、必要なことを考えてみる

会社組織における話だが、担当があいまいな業務に関しては、仕事の押し付けの駆け引きが生じる。しかしこの駆け引き、露骨に弱肉強食、強者と弱者の関係が浮き彫りになるため、安易に弱者の側へ回るわけにはいかない。「できません」と言うのは気が引けるけ…

「皆が管理職を目指すべき」これって日本特有の強迫観念じゃないか

前回、普通の人が仕事の厳しさを負う必要はないということを述べた。この流れで、普通の人が管理職を目指す必要もないということを述べたいと思う。 普通の人は、そもそも管理職になるうえでの資質が不足している。そもそも人の上に立てるような人間でなかっ…

会社での「普通の人」にまで仕事の厳しさを背負わせる必要があるのか

このタイトルも、そのとおりの内容としてご理解頂けると思う。会社における普通の人については、何も仕事の厳しさを背負うことはないんじゃないかと普段から考えているのだが、この話について述べたいと思う。 やりがい論の話で書いたが、欧米では出世を望ん…